過去に開発途中でやむを得ず終了した個人製作を供養する (5作品)
現在僕は専門学校1年目の2019年6月~2020年3月の間に
7作品の個人製作をしてきました
しかしそこまでの間で全てのゲームが完成まで行ったわけではありません
ある日ディスクの容量を空けようと思いUnreal Engineのプロジェクトを整理しようと
考えました
そこで見かけたのが過去に完成まで行かなかった作品たちでした
そのまま消すだけではもったいないと思い、それぞれの失敗や完成まで行かなかった問題点とともにその制作を経て手に入れたことを記事にすることで供養していこうと思います
完成まで行かなかった作品は計5作品です
そのなかで動画にできるくらいまでになっていたのは4作品でした
1.スマートフォンVRシューティングゲーム (動画無し)
これは動画にするほどまでも言っていないので動画は無しです
僕がこの制作で作りたかったものはスマートフォンだけでプレイできる
VRのシューティングゲームでした
操作は簡単で視点を動かすだけです
真ん中に照準がありスマートフォンを動かすことで視点を動かせます
攻撃はシューティングゲームでよくある自動で発射されるタイプです
なぜ作ろうと思ったかというと、VRがあまり世間に普及していないのではと
思ったからです。あまり普及していない理由を考えたところ
僕は機材を用意するのがめんどくさいというところだと考えました
そこで目を付けたのがYoutubeの360度の動画です
あれを何度か見たことがあるのですが別にゴーグルがなくてもかなりの臨場感が既にあります。世間にVRというものを普及する為の導入口としてこのゲームを作りたいと考えました。しかし初歩段階で阻まれました。
・IPhoneで作ろうとするも、審査が通らず
・Andoroidで作ろうとするもそもそもAndroidを持っていなかった
これらの理由でこの開発は断念することとなりました
ですが一時中断みたいな感じなのでまた挑戦できる時が来たら挑戦してみたいところですね
2.夜の動物園からの脱出
閉演後の静まった動物園
それぞれの檻へと帰った動物たち
ある日、1匹の動物(プレイヤー)が飼育員が檻に鍵をかけ忘れたのを見る
どうぶつたちが警備員の目を掻い潜り施設を脱出するゲーム
どうぶつによって大きさやスピードが変わることで難易度が変わる
配置された監視カメラや徘徊する警備員に見つかるとゲームオーバーとなるゲームです
このゲームの制作を断念した理由は二つあります
[1]チーム制作がかなり多忙な時期であったこと
このころ文化祭に向けてのラストスパートや新しいチーム制作のスタートダッシュで
かなり多忙な時期で一時的に開発を中断していたのですが、気づいたときにはかなり時間が経ってしまっており、そのころ考えた新しいゲームの方がはるかに良いゲームなのではと思ったため開発を断念することとなりました
[2]ゲームの規模が想定よりも遥かに大きかったこと
断念するかどうかの決断を迫られたときに決定打となったのがこの部分です
複数の動物たちを使う上でそれぞれのサイズがあるためそれぞれに対応するレベルデザインをしなければならないと考えたときにこれはかなり時間がかかるなと思いました
またアニメーションなどのこともありこれは一人でできる量ではないと感じました
【制作を通して得たもの】
新しい実装の技術
ゲーム全体の規模を考える大切さ
3.Ball Fight (仮)
ボールが小さなボールを集めることで大きくなり得た玉を放出したりして相手を落とす
オンライン対戦ゲーム
大きくなることでスピードは落ちるが衝突した時に相手を吹っ飛ばすパワーは上がる
得た玉はスキルなどの使用で放出できたりしますが、玉が減るので大きさは小さくなります
このゲームは京都eSportsゲーム大賞への応募を考えていたゲームです
alweiさんが配布されていたネットワークマルチのおかげでネットワークマルチ自体は
成功していたのですがスピードアップなどがラグなどの問題で反映されなかったりと
多くの不具合が出たため制作を断念することになりました
【制作を通して得たもの】
マルチプレイのゲーム制作へ興味を持つ
ネットワークマルチが実装できるということの可能性
技術不足を実感したこと
4.ひらがな道場 (仮)
二人プレイのゲームです
文字を出して相手を邪魔するプレイヤーと次々とやってくる文字をひたすら掻い潜りゴールを目指すプレイヤーで分かれます
文字を出す側はキーボードに書かれているひらがなを出力します
例)「K」を押すと「の」を出力します
作る前はひらがなそれぞれで形も違うし微妙な凹凸で面白くなるのではと思ったのですがいざ作ってみると意外と面白くなかったため制作を断念しました
基本的にゲームは完成させる主義なのですがこれはダメだと思ってしまいました
【制作を通して得たもの】
企画段階でしっかりと企画を練る大切さ
さまざまな実装技術
5.Primary Colors
このゲームは色の三原色や光の三原色を用いてさまざまなギミックを突破したり
敵を倒したりするアクションアドベンチャゲームです
これも断念した理由は、チーム制作に追われていたためです
実はこの制作はさきほど紹介した
「夜の動物園からの脱出」と同時並行で制作していました
しかしこの作品はただ断念したわけではありません
僕はこのゲームシステムやアイデアがとても好きだったので、企画書へと昇華しました
その企画書はいろいろと仕様などは当初と変更したもののとても良い評価を多くの方から得られました。
今の自分の中で一番の力作の企画書へとこのゲームは変貌しました
(一応sampleの文字を入れております)
ゲームを作り始めるのは簡単なのですがやはり作りきるところの難しさをこの1年で
実感しました。ゲームを完成させるには様々な技術やメンタルなどが欠かせないというのは一番感じています。作りきることができなかった作品もありましたが
そこで得た経験が今の自分の個人の制作等で約に立っているなと感じます。
これからゲームを作り始める人は
ゲームを完成させることは難しいですがそれでも簡単にはあきらめず
絶対完成させるという信念をもって制作してください